これまでいくつかのリフレッシュ作業を行ってきたが、独断で満足度の高かったモノを繰り返しになるが纏めてみた。
1.タービン交換
元々装着していたBNR32純正タービンをBNR34純正タービンに交換している。動力性能的に最も体感できたのはこの交換を行った時である。
BNR34タービンは、BNR32と比べて低回転域からブーストがかかり、町乗りでは随分低回転のピックアップが良くなったと感じると同時に、BNR32タービンのように10万キロ以上使っているタービンは、気が付かないうちに摩耗が進んでいるんだなということであった。
2.HID装着
かつてN1ヘッドライト(H4の標準ライト)に交換した時よりも、H4にHIDシステムを組み込んだ時の方が効果を体感できた。
装着したキットは35wのHIDシステムであるが、純正のハロゲンと比較すると充分に明るく、視力が弱くなっている熟年者にとっては、55wの製品でなくても充分に明るく、頼もしいのである。
最近はHIDも随分と安価になってきており、比較的気軽に装着できるようになってきている。
BNR32はライトバルブ周りのスペースに余裕があるとは言えないので、なるべくバルブの後端が小ぶりと思われるキットの装着を推奨したい。
HID装着前にIPF製のLEDバルブ装着を試みたが、バルブの後端が大きく、結局ヘッドライトユニットを車両に装着したままでは取り付けることが出来なかった。ヘッドライトユニットを車体から取り外す勇気もなかったので、LED装着は断念している。
3.ER34キャリパー
以前フロントブレーキをER34のキャリパー・ディスクに交換しているが、純正のキャリパーを長年使用していると、ブレーキング時にキーキーとキャリパーから音が聞こえてきたり、キャリパー自体の開き等の不具合が、知らず知らずのうちに進行している場合がある。
定期的にキャリパーのオーバーホールを行うことは当然として、年数・走行距離が進んでいるクルマであれば思い切ってキャリパーの交換をお進めしたい。
ER34用を用いることのメリットは、基本的にボルトオンであること、パッドはBNR32と同一部品が使えること、多少のサイズアップにより効きが向上すること。また純正16インチホイールが使えること、価格が純正より安い点等があげられる。
装着時にはキャリパーを保持するナット(キャリパーに圧入)を打ちかえる必要があり、これをBNR32標準ボルトの12mmから14mm対応とする必要がある。
このナットの打ち替えにはプレスが必要になるため、交換に際してはそれなりの設備が整っている整備工場を選択する必要がある。
4.車高調キット
基本的には町乗り中心での使い方が多いが、純正でない足回りを選択する際は乗り心地重視の車高調キットも有用なので、お勧めしておきたい。
車高調というと、町乗り仕様には縁のない装備と考えがちであるが、適度に車高を落としつつ乗り心地も確保したい向きにはおすすめである。
一般的に車高調のバネレートは高めに設定されているが、ノーマル形状のバネレートとは単純比較できないため、多少高めと思っても乗り心地は良好であったりする。
どういう特徴を持つ製品かを確認した上で装着することが望ましいと考える。
5.テンションロッド
足回りの交換は一式で同時に多くの部品を交換しているので、個々の効果が体感しづらいが、かつてテンションロッドのみ交換した機会があり、町乗りレベルで直進性の向上やハンドリングの追従性向上といった交換効果を体感できた。
現在はNISMO製の強化品のテンションロッドを装着しているが、足回りの部品で効果が大きいと思われるのはヘタったテンションロッドの交換だと思われる。
6.フロントウィンドウ撥水加工・エアコンリフレッシュ(ディーラーで実施)
日産ディーラで実施しているフロントウィンドウの撥水加工(ワイパーブレードとセット)は綺麗に撥水してくれるのでお勧めである。
効果は6か月程度は軽く持ってくれるので、ワイパーブレード交換を考えている方は検討いただきたい。
エアコンリフレッシュはエバポレーターに薬剤を直接噴射するタイプであったと思うが、BNR32はエアコンフィルターが非装着(設定が無い)である。よって永年乗っているとエバポレーターを綺麗に保つ手段がない。よって車検ごとでも構わないと思うが、このリフレッシュ作業を定期的に行うことを推奨したい。
7.その他
効果は体感できない類の定期交換する部品は、バッテリー(3年以内の交換が望ましい)、オイルや基本的な定期交換部品と言われているモノ達は言うまでもないが、BNR32固有の交換をすべき項目に燃料配管の交換、燃料ポンプ、パワーステアリングパイプ、ドライブシャフトブーツ、フロントのアッパーリンク等が考えられる。
純正部品より、モノによっては社外品より効果であることが予想される。
部品のどういうところにこだわるかは各様であるが、純正品にこだわらない限り社外品と純正品を価格面でも比較して交換すべきモノを選択したい。
純正品と言えども最近製造された部品であり、決して当時の部品のまま、もしくは完全に当時を再現した部品であるとはいえない。
純正部品であることにこだわるより、性能維持を第一に考えるべきと思う。