想い出

その昔、運転免許を取得して初めて乗ったクルマがPC210(スカイラインジャパンの1800TI)であった。
拙宅のファミリーカーであった。免許取得時既に10年落ち近くのクルマであり、排ガス規制真っ只中に生まれたクルマだけあって、エンジン性能は極めて重鈍であった。
この車両には約1年間乗り、次はDR30(NA車)に乗り換える。
R30という車種に初めて接したのは大学時代、友人のクルマを拝借した際だったと思う。
R30のL6ターボ車でまさにファミリーカーという趣きであった。
キューンというタービンノイズが大きく感じられた。
ただし、内装に関しては、PC210の方が勝っているように感じた。

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その後、DR30(NA)を購入することになり、約4年乗ることになる。
年間での走行距離を最も稼いだ車両になるとともにクルマいじりを覚えさせてもらった車両である。

この車両は昭和56年式でDR30としては最初期のモデルになり、パワーステアリング非装着、元々はフェンダーミラーの車両であった。(エアコンはあり)

車重が軽量であったと記憶している。

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同じDR30の鉄仮面ターボに乗り換える。
ターボ車に乗りたいという想いがあって購入に至ったが、内装的には当時流行のハイソカー化に対しての要望に応えるかのような感じで、豪華さや遮音性は向上していた。
このクルマも購入後約4年乗ることになるが、FJ20の魅力が感じられるのは、NA車両の方が魅力的であった。

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R32型スカイラインに初めて接したことを記憶している。
乗ったのは友人の2.5GT−S(MT車)であった。短時間の乗車であったが、その頃愛車で乗っていたR30鉄仮面と隔世の感があったと記憶している。街中で舵角の浅いコーナーで立ち上がって加速していくさまに、R30の足回りをいじってもこういうしなやかさは出せないなあと、思い知った記憶がある。
R32標準車とBNR32では車重の違いも大きく、乗ったフィーリングも異なるであろうが、R32との出会いは基本的に好印象しか残っていない。一般的にスカイラインは、デビューし始めのころに見るとデカいクルマと感じるが、R32型は初めから大きな車とは感じ無かった。

 

その後、1995年にBNR32を4台目の愛車として手に入れて現在に至っている。

 

何かの機会で友人の知人が所有するスーパー7に乗車する機会を得た。(車体詳細は不明)
軽量で路面も近く、非常にスピード感を感じたが、高速走行時は横に乗る人間と会話すら不可能である。また渋滞に巻き込まれ、雨天に見舞われたが、足元に熱気が回ること、雨天時には車体の内部に雨水が溜まっていくこと等で快適性はゼロと感じた。
クルマに乗っているというより、ノーヘルでバイクに乗っている感覚に近いだろうか。

 

20年ほど昔、別の友人所有のGC8に乗った。(WRX STIVer4)
この車両は購入経緯から見ているが、当初は中古車狙いであったが気付くと新車狙いになっていた。数台試乗していく中で感じたのは、中古車というのは実に個体差が大きいということである。
同じGC8であるはずなのに、個体によって印象が違うのである。
GC8の共通点はシフトストロークが短く(BNR32比)、加速は射出されるような感じで発進加速が強烈なのが印象的であった。
車重的には1200kgちょっとでBNR32より200kg以上軽量である。
軽量の車両が加速、コーナリング時に有利であるかを再認識した記憶がある。
既にBNR32を購入していたが、RB26エンジンのサウンドと、100km/h以上のスピード域からの加速感は愛車にメリットがあるような気がする。

さらに後年になってからGDB型のインプレッサに乗る機会を得たが、車重も殆どBNR32と変わらないため、GC8と比較するとやや重鈍な印象を受けた。
車体のしっかり感はGC8より上であった。

 

前後してに実家のクルマが初代CR−Vとなった。
このクルマは約10年所有することになるが、目線が高いこともあって取り回し性が良いこと、高速走行時にもふらつきを感じることもなく安定していること等、非常に乗りやすいクルマであった。
約10年後に、20型プリウスに代替することになるが、直進安定性はCR−Vの方がよかったと記憶している。

(20プリウスの個体が直進安定性が悪かったのかもしれないが)

そして現在、実家のクルマは50型プリウスに代替している。
50型プリウスはボディ性能、走行性能を売りにしているが、言葉のとおり中々の仕上がりで文句のないレベルになっていると考える。
BNR32が足回り性能で劣っている訳ではなく、設計年次が30年前のクルマにもかかわらず、最新のクルマに引けを取らない部分があるというのは驚きである。

 

余談であるがこういうクルマの遍歴を歩んでいる。

想い出」への2件のフィードバック

  1. 当時のGC8の持ち主です。

    当時は事情があって手放しましたが、いい車でした。軽い車体に割と広いトルクバンド、エンジン特性のおかげで多少のアンダーやその他の不満は帳消しになっていました。正直、楽しかったです。
    BNR32を初めて運転させていただいた時の事ですが、ストレートシックス特有の、直4のような不快なノイズのない「クォーッ」という咆哮を伴う上質な吹け上がりに惚れてしまったことを今でも記憶しています。
    それに比べるとわたしのGC8などチープさを感じざるを得ませんでした。

    またいつか助手席でもいいので、再びあの体験をさせてくださいな。

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