ボディ

年式的には全塗装を行っていても不思議はない。問題はその際どこまで手を入れているかである。窓枠等、外せる部品を外して塗装しているか?マスキングで済ませているか?は確認したいところである。色替えの車両は避けるべきと思う。特殊なカラーに塗装されている車両は部分補修が難しいと考えるからだ。

現状、それなりに艶も維持していると考えるが、日頃の注意点として挙げられるのは保管状況だと思う。新車時からの塗装はルーフくらいかなと脅されたが、冷静に考えると右フロントフェンダー、ルーフ、前後バンパーくらいが新車時からの塗装かなと思う。 なお、フロントのバンパーは小キズが目立ってきたので再塗装したいと考えている。 青空駐車場を選択せざるを得ない事情も考えられるが、紫外線の直射を避けるという意味では、ボディカバーの装着をお勧めしたい。ボディカバーで湿気を防ぐことは不可であることから、屋根つき車庫での保管をお勧めしたい。ボディに錆と思われる痕跡が現れてきた場合は早期の補修をお勧めする。錆は塗装面に現れる段階では、その下部に腐食箇所が潜んでいることが予想される。塗装面に錆による膨らみが現れた際には早急な対応を要すると考えたい。下回りや足回り、また目に見えない箇所には防錆処理もおすすめしたい。たいがいのトラブルは修復可能と考えるか、ことボディに関してはダメージが少ないに越したことは無い。その際に最大のネックとなってくるのが錆と事故歴であるのは言うまでもない。錆や事故歴によるダメージは補修不可能ではないが、金額的に相応を要する。側面下部のプラスチック製サイドスポイラーが剥がれかけるという事態に見舞われているが、ディーラによるとこの部位は再使用不可らしい。新品は製廃のためそのままとしている。再利用で復元する業者があれば良いのだが。

日常のメンテナンスとしては、

・雨天走行時の後には水滴を拭う。→ボディカバーは濡れている状態では使わない。

・たまにコイン洗車場等で下回りを中心に高圧洗浄を行う。→ボディも手洗いしてやり、その際、各部状態を観察する。

・ボディにシミが見受けられるときには、すぐに拭きあげてやる。

洗車時の吹きあげには「ゴールドグリッダー」を使用しており、今のところ引き続き使っていきたいと思う。

これまで20年に亘って車両を維持するに際し、新車時から引き継がれている部品はルーフ、トランク、ガラス類の一部、内装ぐらいのような気がする。
エンジン・足回りの部品はある程度年数が経って交換可能である場合が多いが、ボディ本体を構成するパーツは基本的に交換が効かないケースが多い。
また、走行距離を重ねることで生まれる経年変化、特に剛性のダウンと言われている変化は、オーナー本人でも体感することが難しい。

レースを行う訳ではないので極度に剛性ダウンを気にすることは無いと考えるが、町乗り中心である場合は錆の発生に敏感であってほしい。
繰り返しになるが小さな錆の発生が、次第にボディを蝕んでいくことに繋がることは予想される。

ボディは替えが効かない最終部品であると思って大事にしたいものである。

使い方

過保護にすることなく、雨天も含め日常の使用に問題ない状態を維持することを目標にしている。 維持にあたってはNA化やHICAS撤去等も勘案した。NA化については、手間がかかる割にパワーダウンすることが必至なので現状維持に至っている。 HICAS撤去については、今後の車両状態も勘案して判断していきたいと思う。 

2013年、脳神経の病に罹患し、その後運転を再開した直後は、車両感覚の把握に問題があったようで何回かぶつけたりしている。 近年、電車通勤が厳しい状況に至ったので通勤にも使用している。日常の足にすると燃費が悪い。通勤での使用も見越し、2016年の車検ではエンジンのゴム製部品、クラッチ交換等を実施し、5年程度の街乗りはこなせるであろうという整備を行っている。(ドラシャブーツがそろそろやばいかな)

スカイラインGT-Rとはいえ、基本的に普通の車であることには変わりない。

出会い

当初、ハコスカのGT-Rが購入対象(当時400万円程度)に入っていた。しかし、自分の時代のGT-Rとは?と自問した時に浮上したのはR32型であった。  R32のデビューと言えば1989年。大学生の頃で、デビュー当時は各方面から動力性能に対する評価は良好であった。当時横浜駅西口に黒いGTS-tが展示してあったのが印象に残っている。概ね400万円以上のハコスカGT-Rは、その値段もさることながら、その値段でも錆が浮いており、満足な状態に持っていくには相応の出費・手間を要する等、否定的に判断する材料しか見当たらなかった。錆てるクルマに400万円も払うのか?と考えたのも、ハコスカを排除する一因であった。R32GT-Rは歴代スカイラインも、ハコスカに匹敵する名車になると思ったため、購入ターゲットはタマ数も豊富なR32GT-Rに絞り込むことにした。平成のクルマなので近年の車両と同じような感覚で維持が出来るのも大きい。構造が複雑と思われる車種につき、保障の充実したディーラー中古車を考えていた。当時、ディーラー系の中古車を見ていたが、ディーラでも300万円弱くらいから手が届くようになっていたのも大きかったかもしれない。ディーラーをはじめ、10数台の車両を見てきたが、結果、日産プリンス 戸塚不動坂中古車センター(現存せず)に現在の車両が在庫していたこと、他にもう1台少し高価な車両もあったものの、この車両で手を打つことにした。(1995年。BCNR33デビュー直後)頭金として100万円を用意し、残金(200万円と少し)を3年ローンにした気がする。中古で320万円って当時でも高価な車だと思う。(今でも程度の良い車両はそれ以上するが…)車両購入時点はスピードメーターにキンコンと鳴る警告アラームが存在(すぐに撤去)、前オーナーも横浜ナンバー管内に居住していたようで、新車時からであろう横浜33ナンバーを維持している。購入にあたっては、前車DR30(鉄仮面ターボ)を友人に譲って、その売価を頭金の一部に充当したと記憶している。購入当時は意識していなかったが、今ではR32型は壊れやすいというのが定説になっている。その後R33,34と改変されるに従って性能向上は当たり前にしても、壊れやすさについても対策がなされていると聞く。実際に維持して感じるのは、壊れやすいと言われながらも常に不具合を抱え、修理に工場入りしているほどではないということである。比較の問題であるが、R32以前に所有していた車両次第で、従前の車両が頻繁なメンテナンスを必要とするのであったなら、不具合の多い車両とは思わないであろう。私の場合、この比較対象がDR30であったため違和感は感じていない。どこが壊れやすいかを押さえていれば問題ない範囲であると思う。比較対象が近年のトラブルフリーな車両であれば、手間がかかると感じるであろう。不具合が多いと感じられるコンディションから、状態が良くなって行く様子を眺めることを趣味としていくことが、維持へのモチベーションに繋がると考える。